損害保険労働組合連合会(損保労連)は、1967年の結成以降、損害保険グループ産業(損害保険会社、損害調査会社、情報システム会社、生命保険会社、持株会社、ビジネスサポート会社、リスクコンサルティング会社、保険代理店)で働く仲間が結集し、活動を進めている産業別労働組合です。現在は22の企業別労働組合、約84,000名の組合員が加盟しています。
損保労連は、組合員一人ひとりが「働きがい」「ゆとり・豊かさ」「自負・誇り」を実現している働きを具体的にまとめた「創造性豊かな働き」を拠り所とした取り組みを展開し、損保グループ産業の健全な発展と、損保グループ産業で働く全従業員の労働条件の維持・向上の実現をめざしています。
現在、損保グループ産業は、一昨年から立て続けに発覚した保険料調整行為をはじめとした不適切行為により、損なわれた社会・消費者からの信頼の回復が急務な状況にあります。損保労連では、同様の問題を二度と発生させてはならないとの覚悟のもと、各課題の解消に向けて、業界経営に対する提言や関係団体への働きかけ、ビジネス慣行の見直しに向けた組合員の行動変革の後押しなど、働く者の立場から信頼回復に向けた取り組みをすすめています。
また、今後3年間の重点取組課題である「Action 2028」を今期からスタートさせました。「多様性の受容」の推進をあらゆる活動のベースと位置づけ、「働きの価値の向上」、「技術革新への対応」、「政策実現力の向上」、「組織力の強化」の4つの中期重点取組課題を掲げています。特に「働きの価値の向上」では、生産性運動三原則をもとに、組合員の付加価値の高い働きに報いる処遇の確保などの労働条件の向上や、すべての組合員が仕事と生活を両立することができるよう、長時間労働の是正や柔軟な働き方の実践などに取り組んでいます。
損保グループ産業が社会・消費者からの信頼を必ず取り戻し、安心・安全を提供することで経済社会を支える存在であり続けられるよう、Action 2028を道標に取り組みをすすめてまいります。
(「ネットワーク全労生」生産性新聞2025年11月25日号掲載)