全国生命保険労働組合連合会(生保労連)は1969年10月に結成された生保産業唯一の産業別労働組合であり、19組合(うちオブザーバー1組合含む)が加盟する組織です。
組合員数は23万7,400人で、女性組合員数の比率が89%と非常に高いことが特徴です。
2019年8月に10年後を見据えた運動の方向性として、「チャレンジビジョン2030(生保産業に関わる仲間が広く結集し、魅力ある産業・労働条件づくりや持続可能な社会づくりへの積極果敢なチャレンジ、各組合への親身な支援・サポートを通じて存在感を高め、組合員や社会に大きく貢献している組織)」を確認し、その実現に向けて加盟組合と協力し、取組みを進めています。
特に、春闘においては、総合的な労働条件の改善・向上をめざして、全組合参加による「総合生活改善闘争」を推進しています。具体的には、全組合統一の「賃金・制度関係の取組み」、各加盟組合の課題認識に応じて主体的に取り組む「経営の健全性向上の取組み」「誰もが安心と働きがい・生きがいを持てる職場の実現に向けた取組み」「ダイバーシティ&インクルージョンに関する取組み」等があります。
各取組みについては全組合と確認のうえ認識を統一し、生保協会との交渉に臨みます。闘争中は各組合の交渉状況をはじめ、様々な情報をタイムリーに共有します。また、お客さまとともに発展する営業職員体制をめざす取組みとして「生保産業・営業職員の社会的理解の拡大」に力を入れています。
具体的には「地域の安全を見守る運動」「生活設計教育に関する取組み(寄付講座など)」等を推進しており、こうした地域社会への貢献活動について、「U&Uネットワーク」(U&Uとはユーザー アンド ユニオンの略)を各地で開催し、消費者の代表である消費生活相談員の方と組合員との意見交換を行っています。
また、生保協会との様々な協議の中で、2024年1月第415回労使協議会において、生保産業の社会的使命達成に向けた労使共同宣言を採択し、2024年10月には労使フォーラムとして「地域社会 共創フォーラム」を開催しました。
この共同宣言を実践していく中で、より地域社会に貢献していくとともに、生保産業で働く仲間が「社会に誇れる仕事」として自信と誇り持ち、我々の活動が世の中に広く正しく認知されることで、生保産業・営業職員の社会的プレゼンスの向上を実現していきたいと考えています。
(「ネットワーク全労生」生産性新聞2024年11月25日号掲載)