全10回の中で多彩なテーマがあり、未知だったもの、既知だったが改めて考えられたもの、講義を受ける度に自分の中で新たな未来への可能性を感じることができました。
データから見る雇用と賃金の実情、変化と多様化が絶え間ない働き方、現代における労働組合の役割、生産性と経営分析の理解、GXの取り組みなどSDGsに関わる観点と現代において不可欠なCSRに通ずる考え。限られた文中で講義全ての感想を書くには足りず、月並みな言葉ですが全ての講義が有意義であったと心に沁みています。
また、他産別の方々と交流を図れたことも良かったです。私は印刷業界に身を置いていますが、当然のことながら日々の生活は多くの産業で働く方々の支えによって成り立っています。皆様が各々の立場で「働く」ということを考え、「労働組合」としての役割に真摯に向き合っていることが感じられたことは、同じ「働く仲間」として意見を交わす度に嬉しく感じたことを今も憶えています。
「不易流行」
社会は時代の変遷と共に今後もチェンジやアップデートがされていくと思いますが、労働運動の根幹に流れる信念など不変とする部分もあります。パラダイムシフトが求められる時代の中、如何に「不変」と「変化」を見極めていけるかが労働運動と経営双方の発展に必要不可欠と考えます。
学んだ内容は言葉にすれば簡単ですが、実際に理論立てて思考することは難しいものです。それをたった10回の講義で新たな思考の足掛かりを得ることができる。学んだことを自組織で活用することによって組織自体のレーゾンデートルが強まり、ひいては社会全体の労働運動の活性化にもつながっていく。
「働くすべての人の明るい未来をつくる」ための手段としてユニオン・カレッジはとても有益性が高く、受講する意義は大きく、参加することで得られるプラスαの経験は必ずあります。私が言うのはいささか不遜ではありますが、まだ受講されていない方はチャンスがあればぜひ参加してみてください。きっとそこに未来への可能性が見えるはずです。
最後に、全労生・日本生産性本部の皆様、講師の皆様、そして受講された全ての皆様へ、感謝を。
(「ネットワーク全労生」生産性新聞2024年9月5日号掲載)